20210325
無事卒業できました。振り返ってみるとあっという間の2年間で、何かを成したかというとそんなこともない。修士論文の出来もイマイチで、面白いテーマでもなかった。自分は変に要領が良いので手抜きしてそれなりのクオリティがありそうなものを作るのが上手だということだけが発覚した。つまり研究者の道は向いていないということだ。それが分かっただけでも、実りの多い2年だったと思う。
もう人生で何かを「卒業する」というのは数えるくらいしかないのかもしれない。ペラペラの修了証を手にしても、普段着ないスーツに袖を通しても、特に卒業に対する実感や感情は湧いてくることはなかった。「これはゴールではなくスタートです」みたいなボロ雑巾くらい擦り切れた言葉はもちろん何も訴えかけてこない。人生にゴールもスタートもあってたまるか。全てがランダムに発生する通過点的なイベントだ。これからもたくさんのイベントを通過する。その時に今日のことを思い出すかもしれないし思い出さないかもしれない。どちらでもいい。
とにかく今は来週から週5日も働かないといけないことに開いた口が塞がらない。きっと死んでしまう。