カレーのライスを炊き忘れ

まいにちたのしくにっき!

何のために働いているのか

最近は何のために働いているのかいまいち分からなくなっている。これは別に今の職場環境が悪いとか、そういう話ではなくて、私の人生の向き先とか、そういうレベルの話である。

ソフトウェアやその周りの仕事をすることは楽しくて、ある程度適性があって、それなりにうまくやれているつもりである。しかし、ふとした瞬間になんだか収まりのいいところに収まった自分が嫌になることがある。本当にやりたいことが見つからないまま、ヌルッとサラリーマンになって、その生活に体が馴染んでいく。雇われて働くのはとても楽で、心地が良い。

でも何かが違う。見えない誰かのためにサービスを作って、動かして、それが私や会社や社会にとって、何になるのかよく分からない。もっと目の前で苦しんだり困ったりしている人に、ダイレクトに役に立ちたいと思うことがある。しかし、その役に立ちたい内容は具体的には何も思い付かない。多分それくらい薄っぺらい使命感やそれに似た何かなんだと思う。今の会社でのソフトウェア開発という仕事は今のところ、その使命感ライクなものを(私にとっては)満たしてくれるものではない。

この空虚な違和感には多分様々な原因がある。例えば触っているレイヤがそうさせているのではないか?とか事業領域が違えばもっとクリティカルでエッセンシャルなサービスに従事できるのでは?とか会社の規模が小さければ自分が会社のために何かを為している気になれるのでは?とか。多分どれも少しずつ、この問題を引き起こしているものだと思われる。

とはいえ、じゃあ転職しましょうか、という結論を引き出すにはまだ早い。私だって自分がまだまだペーペーの新卒で、スーパールーキーでも何でもないから、このまま転職したとしても自分の求める給与水準にはちっとも届かないスキルしか持ち合わせていないのは分かっている。仕方がないけれど、お金はとても大切である。それに、これからもっと裁量のある仕事が巡ってくれば、仕事への考え方やモチベーションも大きく変わる可能性だってある。自分がまだ研修から卒業して少ししか経っていないことも頭の中では分かっている。それでも何かを為したい、これは誰の役に立っているんだ、などと考えてしまう。

結局何かを変えるとか、そういうことは今はできないし、しない方がよさそうだと思う。何も具体的にやりたいことを描けていない状態では、どこに行っても何をやってもダメなのは自分が1番分かっている。いつ終わるのか分からないコロナウイルス周りの息苦しさも相まって、きっと少し参っているだけでもある。

適度にインプットを行い、自分にとって都合のいい情報を手にして、適度に吐き出せているうちは大丈夫だと思っているから、今もこうして書き出しているうちにかなり落ち着いてきている。

多分こうやってだましだましやっていくしかないし、それで意外と10年20年やっていけるもんなのかなあ、とも思う。